<陸上:ダイヤモンドリーグ第12戦ロンドングランプリ>◇5日◇ロンドン

 ダイヤモンドリーグ第12戦のロンドングランプリ初日がクリスタルパレス競技場で行われ、男子400メートルのキラニ・ジェームズ(18=グレナダ)が44秒61、女子400メートル障害のカリース・スペンサー(24=ジャマイカ)が52秒79の今季世界最高で優勝した。男子800メートルはデービッド・ルディシャ(22=ケニア)、男子110メートル障害はダイロン・ロブレス(24=キューバ)と世界記録保持者2人は順当勝ち。また、男子100メートルはヨハン・ブレイク(21=ジャマイカ)が9秒95で優勝し、前世界記録保持者のアサファ・パウエル(28=ジャマイカ)は脚の付け根の張りのため欠場した。

 女子400メートル障害のスペンサーは会心のレースだった。2台目のハードルまでにリードを奪うと、今季世界最高を持っていたスザナ・ヘイノワ(24=チェコ)以下を寄せつけず52秒79の今季世界最高、世界歴代8位タイの好記録で快勝した。「とてもうれしいわ。コーチから400メートルのように走れと言われて、その通りにできたから。テグ世界陸上ではかつてないほど良い状態になると思う」。

 男子400メートルのジャームズは18歳の新星。一昨年の世界ユース、昨年の世界ジュニアの優勝者が、テグ世界陸上の優勝候補に成長した。