2004年アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずき(33=シスメックス)が20日、マラソン出場に向けた調整の一環としてオランダのナイメヘンで15キロロードレースを走り、50分25秒で女子の5位に入った。ワガネシュ・メカシャ(エチオピア)が48分33秒で制した。

 野口にとっては満足のいく調整レースにはならなかった。左膝の違和感に苦しみ、優勝者から2分近く遅れ、日本勢の名城大3選手よりも後ろでゴールした。

 9キロ付近で左膝が「かくかくし始めた」という。痛みはないもののフォームが乱れ、11キロすぎで「止まりかけた」。ロンドン五輪代表入りを狙う来年1月の大阪国際女子マラソンに向けて「ショックはショック。でも、やってやるという気持ちにつながる」と巻き返しを誓った。

 男子はマラソンの前世界記録保持者、ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)が42分44秒で優勝した。