<防府読売マラソン>◇18日◇山口・防府市陸上競技場発着(42・195キロ)

 ロンドン五輪男子マラソン代表の有力候補・川内優喜(24=埼玉県庁)が、2時間12分33秒で2位に入った。4日の福岡国際(日本人トップの3位)からわずか2週間にもかかわらず、セルオド・バトオチル(30=モンゴル)とデッドヒートを繰り広げた。優勝には33秒及ばず。それでも大ブレークした2011年をいい形で締めくくり、川内は「2月の東京でロンドン五輪を確実にします。2時間7分台を狙う」と意気揚々。日本陸連の坂口泰・男子マラソン部長は「2週間でこの走りは驚異的。我々の常識と思うことが違うと、彼が証明している」と完全に脱帽した。レース後は大勢のファンに取り囲まれる大フィーバーで、福岡に続き防府も「川内劇場」と化した。