<かすみがうらマラソン>◇15日◇茨城・土浦市

 ロンドン五輪出場を逃した川内優輝(25=埼玉県庁)が、12度目のフルマラソン挑戦で初優勝を果たした。初マラソンとなった弟鴻輝(19=高崎経済大2年)の「ペースメーカー」役で参加したが、23キロ付近で弟を振り落とすと、それに気付かず快走。タイムは2時間25分に設定していたため、2時間22分38秒の自己ワースト記録だったが、それでも2位以下をぶっちぎり、格の違いを見せつけた。

 昨年7月の釧路湿原マラソン(30キロレース)、10月の金沢百万石ロード(ハーフマラソン)での優勝経験はあるが、図らずも42・195キロのレースでは初優勝。川内は「フルマラソン初優勝という面ではうれしい。いい練習になりました」。弟鴻輝は2時間28分36秒の7位だったことには「目標とした27分を切れず残念だが、最低限、猫ひろしさんの記録(2時間30分26秒)を超えたのでよかった」と話した。