4月後半に海外で行われる陸上競技会でも好記録誕生がありそうだ。

 マウントサックリレー(19~21日、米カリフォルニア州マウントサンアントニオ大)には日本選手が20人以上出場する。男子棒高跳びで五輪B標準(5メートル60)を突破しているのは沢野大地(31=富士通)と荻田大樹(24=ミズノ)の2人。A標準の5メートル72が目標だ。男子走幅跳びは菅井洋平(26=ミズノ)と猿山力也(28=モンテローザ)に五輪B標準突破(8メートル10)が期待される。

 女子400メートル日本記録保持者の千葉麻美(26=東邦銀行)は、昨年9月に長女を出産。今大会が400メートルの復帰戦になる。日本の女子スプリンターでは出産→復帰は初めてのケースだけに注目度が高い。

 カージナル招待(29日、米カリフォルニア州スタンフォード大)は男女とも1万メートルの日本記録が誕生している大会で、今年も好記録が期待できそう。男子は佐藤悠基(25=日清食品グループ)と宇賀地強(25=コニカミノルタ)が日本新挑戦を明言している。竹澤健介(25=エスビー食品)学生の村澤明伸(21=東海大)も五輪A標準(27分45秒00)に挑戦する。

 女子では福士加代子(30=ワコール)と杉原加代(29=デンソー)が出場。マラソン代表を逃した福士が、この種目での悲願である日本記録(30分48秒89)に挑む。

 欧米では4月が春のマラソンシーズン。なかでもロンドンマラソンの男子に強豪が集結した。昨年9月に2時間3分38秒の世界記録をマークしたパトリック・マカウ(27=ケニア)、歴代2位の2時間3分42秒を持つウィルソン・キプサング(30=同)。そして世界陸上2連勝中のアベル・キルイ(29=同)。2時間6分未満の選手は11人で、オリンピック以上の激戦と言われている。気象条件が良ければ世界記録が出るだろう。【4月後半の主な陸上競技大会】4月19~21日:マウントサックリレー(米カリフォルニア州マウントサンアントニオ大)4月22日:ロンドンマラソン4月29日:カージナル招待(米カリフォルニア州スタンフォード大)