陸上のロンドン五輪代表選考会を兼ねた「セイコー・ゴールデングランプリ川崎」(6日=川崎・等々力陸上競技場)に出場する有力選手が5日、川崎市内のホテルで開かれた記者会見に出席した。

 男子やり投げで一躍、ライバル関係となった期待のコンビも会見に出席。09年世界選手権銅メダリストの村上幸史(32=スズキ浜松AC)は「国際大会に(日本人として)複数で出たいと思っていた。新鮮な気持ちでゲームに入れる」と晴れやかな表情で話した。世界大会は五輪、世界選手権とも04年以降の6大会は、日本人は自分一人だけの出場が続いていた。若手の台頭が、村上には何よりの刺激になっている。

 その村上の自己ベスト(83メートル53)を、4月29日の織田記念で一気に超える84メートル28の投てきを見せたディーン元気(20=早大)は「A標準を達成した今は、アベレージ(=平均)でA標準近くか、むしろ超えるぐらいの投てきをしたい」と五輪を見据えた。