陸上のロンドン五輪代表に決まった「中京大トリオ」が13日、愛知・豊田市の中京大学豊田キャンパスで会見した。

 男子400メートル障害の中村明彦(21)は10種競技をメーンに置きながら、9日の日本選手権で一気にA標準を突破して2位に入り、五輪切符を獲得した。「正直、実感がなかったのですけど、いろいろな方から連絡をもらって、事の重大さに気がついているところです」と目を白黒させた。

 男子棒高跳びの山本聖途(20)は「僕の名前は五輪に向かって一途に進むように、と付けられました。親の夢でもあった舞台で戦える」と声を弾ませた。

 女子400メートルリレーメンバーには市川華菜(21)が選ばれた。48年ぶりの五輪出場を狙う同種目は、7月2日までの世界ランク上位16位までが出場権を獲得する。日本は現在12位のため、市川は「まだ確実に決まったわけじゃないので、やれることをやっていきたい」を引き締めた。

 3人はいずれも愛知・岡崎城西高の出身。市川は「中村くんは本当に1人で残って練習していて、今まで知っている人の中で一番努力する人。聖途はいつも明るく、楽しみながらやっている。一緒に戦ってきた人が近くにいて心強いです」と話していた。