<陸上:出雲駅伝>◇6区間(スタート:出雲大社正面鳥居前 〜 ゴール:出雲ドーム前、44・5キロ)◇8日◇島根・出雲市

 伏兵・青学大が、2時間9分41秒の大会新記録で初優勝した。3区・久保田和真(1年)の快走でトップに立つと、4区・大谷遼太郎(4年)も区間新記録の激走。最後は大黒柱・出岐雄大(4年)がリードを守り切り、2位の東洋大に1分29秒差でゴール。全日本、箱根を合わせた3大駅伝で初のタイトルを手にした。04年に就任し、9年目で「日本一」をつかんだ原晋監督は「神風が吹いた。1区は向かい風が吹いて、スローペースになった。(1区の小椋が)トップと7秒差は想定外だった」。好位置で2区以降につなげられたことを勝因の一つに挙げた。また、主将の出岐は「最高にうれしい。今季は(ケガで)迷惑をかけたので」。6月の予選敗退で11月の全日本には出場できないため、次は1月の箱根が目標。主将として出岐は「この出雲が自信になったし、しっかりチャレンジャーの意識も持って戦いたい」とチームの思いを口にした。