<陸上:東日本実業団選手権>◇第1日◇18日◇茨城・笠松運動公園陸上競技場

 男子円盤投げは畑山茂雄(36=ゼンリン)が52メートル93で13連勝を達成した。「勝つことはポイントの1つと思っていました。去年、今年と勝ち続けることが難しいとわかってきたので、記録はよくありませんが勝ててよかったです」

 日本歴代2位の60メートル10の記録を持ち、以前は国内無敵状態が続いていた畑山だが、近年は小林志郎(31=新潟アルビレックスRC)や堤雄司(23=国士大院)に敗れることが多くなった。特に4月の日本選抜和歌山大会で58メートル84の日本歴代3位を投げた堤に対しては、「彼の投げる円盤は、僕らと違って風の影響を受けない」と一目置いている。

 同じ和歌山で畑山は53メートル43の4位と振るわなかった。だが、年齢的に春先にピークを持ってくると6月の日本選手権まで続かなくなっていることを踏まえて、意識的に抑えた状態をつくっていた。「今回55メートルを投げられたらプラン通りと言えたのですが、先々週、先週と良い練習が積めています。このあと、もう少し落ち着いて練習を積めれば…」

 若手に簡単には勝たせないぞ、という言葉を飲み込んだ。