第53回中部実業団対抗駅伝が11月17日、愛知県田原市内を周回する7区間83・6キロのコースで行われた。トヨタ紡織が4時間07分27秒で2連勝を達成した。

 NTNが1、2区の連続区間賞でトップに立ったが、3区でトヨタ紡織の新人・大池達也(23)が逆転。最長区間の4区(17・5キロ)で椎谷智広(27)が区間賞の快走で独走態勢に持ち込んだ。

 椎谷は東日本大震災の影響で休部した東京電力グループから2011年に移籍してきた選手。トヨタ紡織で力をつけ、3区区間賞の昨年に続いて勝敗を分ける快走を見せた。

 本命と言われたトヨタ自動車は昨年に続いて2位。外国人区間の2区が区間6位で大きく後れたことが響き、3区の宮脇千博(22)、7区の新人の田中秀幸(23)が区間賞の走りで追い上げたが届かなかった。

 中央発條が途中棄権したため、6位のトーエネックまでの全チームがニューイヤー駅伝への出場権を獲得した。