2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は26日、都内で理事会を開いた。この日は組織委員会の森喜朗会長(76)をはじめ、34人の理事が初顔合わせし、各自が大会成功に向けた意気込みを口にした。現役アスリートで、アテネ五輪の陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治(39)は「みなさんの成功への気持ちが伝わってきた。前回の東京五輪は戦後復興の象徴になった。今回は震災復興を含め、何を求めていくことが幸せにつながるか、考えたい」と話した。

 会議では森会長から「東京五輪(出場を)狙っているんでしょ」と問われた。そのときは苦笑いだったが、会議後には「地元で最高のものを見せられればいいなとは思う」と、東京五輪までの現役続行に意欲をみせた。

 体操女子でロンドン五輪に出場した田中理恵氏(26)ら、文化人として作詞家の秋元康氏(55)写真家の蜷川実花氏(41)らも出席した。