<陸上:世界選手権代表選考会兼兵庫リレーカーニバル>◇24日◇神戸ユニバー記念競技場

 箱根駅伝で山の神と呼ばれる柏原竜二(東洋大4年)が24日、兵庫リレーカーニバル(兵庫・ユニバー記念競技場)の男子1万メートルに出場し、28分25秒17の10位に終わった。震災で福島県いわき市の実家が被災。福島第1原発からは約40キロの地域にあり、現在も落ち着かない日々を送る。故郷にいい報告をしたかったが、世界選手権のA標準記録(27分40秒)に届かず。柏原は「(被災地の)苦しさは計り知れないけど、自分が苦しいのはたった30分弱…。粘れなかったのは甘さ」と自分を責めた。村沢明伸(東海大3年)が28分00秒78で、日本人トップの7位に入った。