フィギュアスケート女子で15歳の滝野莉子(大阪ク)が6日、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に実戦で初挑戦した。

 大阪・高石市の府立臨海スポーツセンターで、フリーのみを行う全大阪2選手権に出場。転倒したものの、冒頭で3回転半を組み込んだ。

 記録はアンダーローテーション(回転の不足分が4分の1回転以上、2分の1回転未満)となったが、演技直後には「初めて試合でトリプルアクセルを入れて、回転することができたのが収穫」と手応えをつかんだ。

 女子では世界で7人しか成功者がいない大技習得を目指したのは、わずか1カ月前だった。その思いは「みんなについていくには、トリプルアクセルが必要かな」。ジャンプで唯一前向きに踏み切るアクセルは「怖い」と勝手が違う。練習での着氷は1度で「パンク(空中で抜けてしまうこと)しないように」と回転数にこだわることを第1段階にしている。

 この日はフリップ-トーループの連続3回転を成功させるなど、2月の全国中学校大会3位の実力も発揮した。出場したジュニア選手権女子7級では、紀平梨花(14=関大KFSC)を上回る110・68点で優勝。指導を受ける織田憲子コーチと共に、さらなる進化を図る。