<男子ボクシング:世界選手権>◇8日◇バクー

 来年のロンドン五輪の予選を兼ねて行われ大会の最終日は、各階級の決勝を行い、日本勢で史上初の決勝進出を果たしたミドル級の村田諒太(東洋大職)はイエフゲン・フイトロフ(ウクライナ)に22-24で惜敗し、銀メダルを獲得した。

 既に五輪出場を決めていた25歳の村田は1回に7-6でリード。2回に相手の連打を浴びて逆転を許し、3回に反撃を試みたが、わずか2点差で日本勢初の世界選手権制覇を逃した。2回に連打を浴びてダウンとみなされ、この回7-10で逆転を許したのが痛かった。「最後は追い付いたかなと思った。2ラウンドのビハインドが響いた」と悔しさを押し殺した。

 今大会はガードを固める戦法が奏功し、2回戦で第1シードのウズベキスタン選手を破って勢いに乗った。来年のロンドン五輪では1964年東京五輪バンタム級制覇の桜井孝雄以来となる日本勢の金メダルを狙う。「手の届くところまで来ている。それをより確実にするため、足りないところを鍛えていきたい」と頼もしかった。

 世界選手権で日本勢のメダルは1978年大会フライ級の石井幸喜と2007年大会ライトウエルター級の川内将嗣(自衛隊)の銅メダルに次いで3人目。