<日本シリーズ:ソフトバンク0-5DeNA>◇第4戦◇30日◇みずほペイペイドーム
早いテンポで試合は進んだ。ソフトバンク2勝1敗で迎えた日本シリーズ第4戦。立ち上がりからソフトバンク打線はDeNA先発ケイにてこずった。初回、いきなり1番柳田から3者連続三振。2回先頭の山川も空振り三振を喫し、4者連続でバットが空を切った。3回まで6三振を奪われ、パーフェクトに封じ込まれた。過去3戦は3回までに計8得点を挙げたホークス打線も助っ人左腕の前に機能しなかった。
今シリーズ開幕の敵地・横浜で2連勝を飾ったものの、本拠地で痛い2連敗。先発石川がオースティンに先制ソロを被弾すると、2番手尾形が7回先頭打者の宮崎に1号ソロ。この1発を起点に計4点を奪われ、勝負を決められた。主軸2人の2発でDeNA打線を乗せてしまった。
両軍ともに敵地で連勝、本拠で連敗…。何とも「外弁慶」なシリーズ展開となった。王ダイエー時代の03年、阪神と対決した日本シリーズでは敵地・甲子園で3敗したものの地元福岡で4勝。王手をかけられてから6、7戦に連勝して王監督は宙を舞った。「内弁慶シリーズ」と呼ばれ、福岡移転後2度目の日本一に輝いた。一方、今回は21年前とはまったく逆の展開で舞台は進行している。いずれにしても地元福岡での胴上げは事実上なくなった。
31日の第5戦はシリーズを大きく左右する一戦になることは確かだ。ホークスにとっては「追いつかれた」と思うか「スタートラインに戻った」と思うか。残り3試合。移動日を含めればヘルナンデス、オスナの「勝利の方程式」を3戦ともにつぎ込んでも問題はない。投打ともに早め早めの勝負手になるだろう。
シリーズ開幕前にキッパリと言った代打の切り札、中村晃の言葉がよみがえる。
「短期決戦で打率は関係ないです。どこで打つか、ですから」-。【ソフトバンク担当=佐竹英治】




