【第3試合(13:00) 創志学園(岡山)-創成館(長崎)】

 2年ぶり2度目の出場の創志学園は、明徳義塾の名将・馬淵史郎監督が「打倒大阪桐蔭」の1番手に挙げた実力校でもあり、投打に高いレベルでまとまっている。

 2年生エース西は、身長184センチの恵まれた体格から投げおろす最速150キロの剛速球の威力は十分。岡山大会は28イニングを投げ33奪三振、4失点。U18日本代表の1次候補にも名を連ねる本格派投手だ。

 打線も4番、5番、6番がポイントゲッターだ。4番金山は岡山大会で打率6割3分2厘(19打数12安打12打点)。5試合連発の5本塁打でチームトップの12打点をたたき出した。続く5番金谷主将は打率7割、6番中山も長打力があり2本塁打を放った。7月の西日本豪雨の影響で参加56校で最後に代表校に名乗りを挙げた。夏初勝利で被災者に勇気と元気を届ける。

 3年ぶり2度目の出場となった創成館は目標の「日本一」を目指す。昨秋の神宮大会の準決勝では、大阪桐蔭を破った実力校。今春センバツでも8強入りし、準優勝の智弁和歌山に延長10回で惜しくも競り負けた。投手陣は185センチ左腕の川原は140キロ超の速球とスライダーが武器。春の九州大会で背番号1を背負った戸田も長崎大会で13イニングで16三振を奪うなど、投手陣の層も厚く継投もある。

 5試合で27得点、チーム打率2割8分8厘と数字は高くないが、5試合3失点の盤石の投手陣と失策1の強固なディフェンスで守りからリズムを作る。長崎県勢は夏4強が最高。秋に大阪桐蔭を倒した創成館が、まずは3年ぶりの夏1勝を狙う。

◆創志学園のおもなOB 巨人高田萌生、日本ハム難波侑平

◆創成館のおもなOB 格闘家・広田瑞人、漫画家・鬼頭えん