鹿児島城西が層の厚い3投手の6安打2失点リレーで、決勝に進んだ15年以来の4強入りを決めた。
18年1月に就任した元プロの佐々木誠監督(57)にとっても初の4強だ。だが「実感はない。てっぺんを狙っているので、ここでは喜べない」といい、浮かれる様子はなかった。
高校通算49本塁打を誇る右のスラッガーで、投げては最速152キロのプロ注目、明瀬(みょうせ)諒介内野手(3年)が、9回に3番手で登板して締めた。
2死二塁で、この日最速の149キロを相手1番に右越え二塁打され1点を返された。だが、2番を二ゴロで終了。雄たけびを上げ、力強くガッツポーズした。
打撃面では、1安打したものの、1回の頭部死球や、2度の申告敬遠を含む3四球と活躍できなかった。だが、最終回登板で「監督から最終回行くと言われ、全力で行った」といい、きっちり役目を果たした。
準決勝へ向けては「ピッチャーもバッターも両方あると思う。チャンスでしっかり点を取るバッティングをして、ピッチャーではピンチの登板が多くなると思うので、しのいでチームに勢いをつけたい」と意気込んだ。
もちろん、主役は明瀬だけではない。先発は、こちらも明瀬に負けじと、右翼守備と投手を兼ねる4番の“三刀流”スラッガー、池野航太外野手(3年)だった。高校通算27本塁打のパンチ力も魅力だが、投げては187センチから角度のある最速144キロを誇る直球を投げ込み、スライダー、カットボール、スプリットを駆使して4回1安打無失点。「初回からストライク先行で良かったです」とし、安定感があった。
5回から2番手登板のエース右腕、芦谷原睦(あしたにはら・あつし)投手(3年)も快投で貢献した。自信を持つカットボールで翻弄(ほんろう)して、5回から振り逃げを含む7連続奪三振。7回に1点を失ったが、人生初という4イニングで9三振を奪った。佐々木監督も「ピッチャー陣がよく踏ん張ってくれた」とたたえた。【菊川光一】

