今夏甲子園4強の県岐阜商・横山温大(はると)外野手(3年)が、高校公式戦最終打席を適時二塁打で締めくくった。

4回からの途中出場で、観客から拍手が送られながら、右翼守備についた。

「最後の公式戦の最終回で打てたのは、今までやってきてよかった」。8点を追う7回無死一、二塁で走者一掃の右中間を割る適時二塁打を放ち、2点をかえした。三塁を狙う横山はヘッドスライディングするも判定はアウト。ベンチへ引き揚げる横山に場内から大きな拍手が沸き起こった。

生まれつき左手指がない横山は、大所帯の強豪野球部で仲間にもまれながら同級生と下宿生活を送り、類い希なるバットコントロールを磨きあげ、レギュラーの座をつかんだ逸材だ。

今夏は聖地で快進撃を見せ、称賛の輪はプロ野球界にまで広がった。フルスイングの光るオリックス森友哉捕手(30)が、今夏インスタグラムのストーリーズ機能で横山の打撃を絶賛していた。横山はこの日、その激励に喜んだ。「森選手のようなフルスイングで、自分も自分のスイングでボールを飛ばしたいと憧れの選手だった。いろんな人に感謝したいし、仲間にも感謝したい」。

藤井潤作監督(53)は、横山を「彼の目は、どっしりしている。ちやほやされても変わらない。僕の方が調子に乗っているかもしれない」と笑顔で評した。横山の進路について、「大学のステージに移します。木製バットでも進化した姿を見たい」と心を躍らせた。

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