球史にも千葉時代を刻む! ロッテは5日、千葉市内の球団事務所で仕事始めを迎え、山室球団社長が2018年をチバニアンの年にすると誓った。職員への訓示で「井口監督のもと、新たな風を吹かせてくれると思う。野球界にも千葉時代が来る」と宣言した。

 山室社長が望むのは一発逆転現象だ。チバニアンとは約77万年前、地球のN極とS極が最後に逆転した痕跡を示す千葉・市原市の地層。磁場反転をペナントレースに例え「すなわち、6位が1位になるということ。大きな変化の年になると思います」。球団史上ワーストの87敗を喫した昨季からの、大どんでん返しを井口新体制に託した。

 最下位でもファンクラブ会員の新規申し込みが増えるなど、期待は大きい。チーム再建とともに、前年約145万人だった観客動員も160万人まで増やしたい考え。今季のチームスローガン「マクレ」は「一気に追い抜け」の意味に終わらない。訓示はこう締めた。「ぜひ今年は、打ちまくれ、勝ちまくれ! 来場者も増えまくれ!」。親会社ロッテの70周年、球団も50年目となる節目イヤー。起死回生の大逆転で、地球史ならぬ野球史を彩る。【鎌田良美】

 ◆チバニアン N極とS極の向きが逆転した跡が良好な状態で残る、千葉県市原市の養老川沿いの崖の地層を研究していた国立極地研究所が昨年11月13日、77万~12万6000年前の時代をラテン語で千葉時代を意味する「チバニアン」と名付ける申請をして、国際地質科学連合の1次審査を通過したと発表した。今年にもチバニアンが正式決定する可能性が高く、地質年代に日本の地名が付くのは初めて。