阪神才木浩人投手(20)が矢野阪神の“開幕投手”として好投した。

7日、紅組で先発し2回2安打無失点。初回、2回と先頭打者に出塁を許すも、後続を許さなかった。

「セット(ポジション)になってからけん制とかクイックとか、タイミングを変えることができたので、それは良かったと思います」。24球で終わらせ、投手陣のトップでアピールに成功した。

新球「抜き真っすぐ」が効いた。最速153キロを誇る直球を抜いて投げる意識で、130キロ近くに減速して打者のタイミングを外す。この日は2回の高山、梅野に対して効果的にカウントを稼いだ。「使えるかなと思います。コントロールも良かったですし、バッターのタイミングが外せる感じ」と内容に手応えを得た。

矢野監督からはこの日の投手陣で1番の評価が出た。「去年あれだけ1軍で投げさせてもらえたっていうのがすごくいい方向に出てます。投球では一番、才木ができていたと思う。走者を出してもセットで投げるタイミングや、けん制は一番しっかりできていたように見えました」。昨季6勝の3年目右腕が目指す開幕ローテーションへ、上々の出だしだ。【磯綾乃】