阪神に育成ドラフト1位で指名された大商大・小野寺暖(だん)外野手(21)が24日、大阪市内のホテルで仮契約交渉に臨み、支度金200万円、年俸300万円で合意した。「ドラフトで選ばれた際より、今日サインしたことで阪神タイガースの一員になることを実感できました」と武者震い。

セールスポイントを自ら「ホームラン、長打を打つことが仕事。たくさん、これからもホームランを打てるよう、日々、練習していきたい。目標はあまりないんですけど、阪神タイガースだけでなく、日本の4番になれるくらい頑張りたい」。10月17日のドラフト直後は育成指名に涙を流していた。中学時代から母子家庭で母由子さんと兄仁さんの3人暮らし。「大学も奨学金で行かせてくれて、ずっと負担をかけています。育成ではお金を返す手助けにはならない」と話していた。右打ちのスラッガーで俊足も売り。大学3年春、4年春は強肩強打でリーグMVPに輝いた。志を高く持ち、厳しい世界に飛び込む。(金額は推定)