惑わず、自然体で生き残る。来年5月で40歳を迎える楽天久保裕也投手が、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み100万円アップの年俸1800万円でサインした。

今季は22試合に登板し2勝1敗2ホールド、防御率2・82を記録。「年俸がどうとかは気にしていない。何とか40歳までいきたかった。来年も楽しみがいっぱいです」。ニコニコしながら来季の目標「輝」と記した色紙を掲げた。

もう1つかなえたいことがある。「何とか最後の1人まで頑張りたい」。80年度生まれの同世代の現役選手は松坂、阪神藤川、ソフトバンク和田、楽天渡辺直の5人。「松坂世代」の火を最後までともしたいと願う。「また次の年ユニホームを着られるように頑張るだけ。特に変わったことはしません」。酸いも甘いも味わった右腕が、培った経験を武器に18年目のシーズンも戦い抜く。