楽天藤平尚真(21)が6日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、300万円減の年俸1500万円でサインした。

3年目の今季は過去最少の3試合の登板にとどまり、0勝1敗、防御率10・38。それでもイースタン・リーグでは9勝2敗で最高勝率、奪三振107で2冠を獲得し「もっとパワーアップして技術もつければ、1軍でもローテを守れる自信がついた」と不本意な結果の中にも手応えを口にした。

新人のオフから2年間、ヤンキース田中の合同自主トレに参加してきたが、今オフは初めて岸と行う。「海外だと時間のズレとか気候のズレもあったので」と心機一転。「技術面プラス、試合の中での考え方を細かく聞いていきたい。高校(横浜)の先輩、涌井さんからもいろんなことを吸収したい」と早くも意欲満々だった。

4年目の決断を伝えた際に、田中からは「お前の野球人生だし、やりたいことを悔いなくやれば絶対に結果はついてくる。これからも何でも聞いてくれ」と優しいエールを送られた。「献身的な言葉にさすがメジャーリーガーだと思った。結果を残せば、田中さんも分かってくれる」と恩返しの活躍を誓った。(金額は推定)