【ホノルル(米ハワイ州)13日(日本時間14日)=山本大地】今季新人王のソフトバンク高橋礼投手(24)がエース千賀との「2本柱」になると誓った。

ハワイ日本一旅行の2日目は球団ゴルフが行われ、工藤公康監督(56)と同組でラウンド。透き通るような快晴の下、指揮官と楽しい時間を過ごし「野球と一緒で、どこがどうなってるかとかもすぐに言ってくださる。コミュニケーションも取れる機会になったので、良かった」と笑みをこぼした。

今季は先発ローテーションに故障者が多く出たこともあり、サブマリン右腕はシーズン終盤、ポストシーズンでは千賀に次ぐ2番手格として支えた。工藤監督も「最初は大竹、礼は5番手、6番手のところだったからね」と成長ぶりに目を細める。リーグ戦は千賀の13勝に次いでチーム2位の12勝だった。だがまだ1年の活躍だ。「今年だめだった人も、来年は戻ってくるからね」と早々と柱の役割を与えはしない。高橋礼自身も、立場は自覚している。その上で「(東浜)巨さんやバンデンが戻ってきても、そこは譲るつもりはない」と言い切った。

3年目の来季へ課題に掲げるのはスタミナ面だ。千賀の姿を見つめながら「マウンドに上がったら、7回、8回までは行くんだろうなという風に見えていた」。そこに匹敵する信頼感を勝ち取りたい。「完投できるくらいの体力があれば、途中でも余力を残して降りられる。次の登板へのコンディションも整えやすい」。体力強化が飛躍につながると考えている。“6番手”から浮上してきた潜水艦は一気に地位を確立するつもりだ。