開幕カードは打ち勝て! 猛虎のレジェンド・江夏豊氏(71=野球解説者)が19日、宜野座キャンプを視察。1カ月後に迫った神宮球場での開幕カードについて「打線が引っ張れ」とゲキを飛ばした。

阪神で最多タイとなる6度の開幕投手を勤めた江夏氏。今季の開幕投手が西勇に決まったと聞くと、レジェンドならではの視点で語り出した。

「彼はオリックスで経験してるんだから、舞い上がるようなことはないでしょ。神宮球場か。ヤクルトは石川か誰か? 打線が援護してくれるんじゃないのか。それならプレッシャーはかからないからね」。

投手は相手の投手次第と言うのが持論だ。「相手投手との力関係を見て、この投手だったらここで点を取られても大丈夫…という考えで投げるからね」。

現役時代、例えば巨人戦では「出てくるのはホリ(堀内恒夫)か一三(高橋一三)さんやし。一三さんが出てきたら、もう味方は2点取ってくれるかな? という、そんな中での投球だった」。

その意味で阪神打線の得点力に期待する。特に名前を出したのは“キナチカ”、そして大山だ。「木浪くん、近本くんの2人がどれだけ頑張れるか。そして和製大砲、大山くんがクリーンアップを打って、生え抜きの主力選手になってもらいたい。出足は大事。いいスタートを切ってもらいたいな」。レジェンドも猛虎の15年ぶり優勝を期待している。【編集委員・高原寿夫】