右肘手術からの復活を目指している日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が、全体練習再開を1軍で迎えることになりそうだ。

24日、札幌市内でオンライン取材に応じた栗山英樹監督(59)は、25日に誕生日を迎える同内野手の1軍振り分けを示唆した。キャンプ、オープン戦中は1、2軍を往復したが、自身初の開幕1軍を目指し、リスタートを切る。

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栗山監督は全体練習再開時には、清宮を1軍に振り分ける構え。昨年10月に手術を受けた右肘は順調に回復。トレーナー陣からも「ある程度、大丈夫です」と報告を得ており、指揮官は「見てみないと分からない。自分が見ない限りは、どうのこうのは話せない」と、状態を直接チェックする考えだ。

3年目の清宮は、自身初めての開幕1軍入りを目指している。栗山監督は、最短6月19日といわれる開幕のメンバー抜てきの指標を、実戦での結果とする。「彼らの世代は本当に楽しみにしている。どれだけ練習したのか。だけど、評価しなきゃいけないのは(試合で)どれくらい打つんですかということ」と断言。自主練習期間の成長を実戦で発揮できるかを、見極めていくつもりだ。

開幕への道筋も見えてきた中で、25日に21歳となる清宮へ、シンプルな“お祝いメッセージ”も送った。

栗山監督 打つのが仕事。どれだけ打てるのか、という勝負。一番練習しても打てなかったら、それはやっぱり試合に出られない。

類いまれな長距離砲であることが、清宮の特長。ストロングポイントを前面に出して、自分のポジションをつかむ姿を期待している。「こういう時間があったことを生かしているはずだと信じている」。シビアな言葉の数々は期待の裏返し。栗山監督は21歳の清宮の本格覚醒を心待ちにしている。【木下大輔】