新型コロナウイルスを調べるPCR検査で陽性と判定されていた広島鈴木誠也外野手(26)が、ウエスタン・リーグ中日戦(由宇)に「2番右翼」で先発出場し、実戦復帰した。

1回の打席ではファーストスイングで左翼方向へ特大ファウルを打つと、直後の3球目を捉えて中堅前にはじき返した。19日巨人戦(東京ドーム)以来、2週間ぶりの打席でいきなり快音を響かせた。

3回の2打席目はカウント2-1から内寄りの球をたたくも、三塁正面のライナーとなった。4回表の守備からベンチに退いた。試合後、鈴木誠は「内容的にはまだまだですけど、球の見え方とかはそんなにぶれてはなかったので、そこは良かったんじゃないかなと思います」と振り返った。

鈴木誠は5月31日に練習を再開し、前日1日にスパイクを履いたダッシュを行ったばかり。肉体的なブランクはまだ残る。「もう少し強度を上げないと。上に上がってすぐにケガをしてはいけない。ただ、徐々にやって、ならしながら1軍に上がるのもどうかなと思うので、ある程度自分の中の強度まで行けば、すぐに上がりたいのはある」。2週間ぶりの実戦をへて。体の張りなどを確認し、復帰時期を設定していく。