東海大の井尻陽久監督(69)は14日、同大の創設者である松前重義氏の殿堂入りを受けて「とてもうれしいです。野球をされていた方ではないので、プレーヤー以外での殿堂入りは珍しいと思います。東海大全体にとって、名誉なことです」と喜んだ。

松前氏は首都大学野球連盟の新設にも尽力し、64年に承認されると初代会長を務めた。同年9月9日、神宮第2球場で行われた始球式も行っている。

普段から練習グラウンドにも足を運んでいた松前氏は、施設を直接見て改善の指示を出していたという。 井尻監督は、東海大相模時代に主将として70年夏の甲子園を初制覇している。その際、応援のため甲子園を訪れた松前氏と握手をかわした。「甲子園で優勝したときに、松前総長にはとても喜んでもらいました。ごつくて大きい手で握手をしてもらったことを覚えています」と振り返った。