“プロ野球”という最高の環境を味方に、大きく成長する。楽天ドラフト6位中島大輔外野手(22=青学大)は、和歌山県日高郡日高川町出身。人口9204人(昨年12月末時点)の水と緑が豊かな町で生まれ育った。「和歌山でもかなりの田舎」という環境からプロの世界に飛び込んだ中島。支えてくれた人々への感謝を忘れず、飛躍を誓った。
中島は和歌山の良いところを聞かれ、「暖かいところです! あとは梅とみかん。その辺の木にいっぱいなってます(笑い)」。温暖な気候とおいしい梅とみかんがイチオシ。だが、こと野球においては「不便だった」という。小中学生の頃は車を運転できるわけもなく、移動は親に頼るほかなかった。「送り迎えしてくれた親や遠くから来てくれた指導者の方がいたから今の自分がある。いろんな人の助けがあって、野球ができていたんだなというのを感じました」。高校からは和歌山を離れ、龍谷大平安(京都)、大学は青学大(東京)に進学。7年間、野球に打ち込める環境に身を置いたことで感謝の気持ちが一層強くなった。
1月10日から始まった新人合同自主トレでは現在の恵まれた環境を実感した。「野球ができる環境がすごく整っていると感じる。この環境を、いい形で生かしていきたい」。一番のセールスポイントは50メートル5秒9の俊足だ。青学大、大学日本代表で主将を務めたキャプテンシーも魅力。今日1日から始まる春季キャンプは2軍スタートとなったが「自分の与えられた場所、環境でしっかりやる。一生懸命取り組むことが僕のやるべきこと」と真摯(しんし)に向き合うつもりだ。
「支えてくれている人がいる」ことを忘れたことはない。中島は「そこだけは忘れたくないです」と言葉に力を込めた。野球ができる環境、周りの方々に感謝しながら、「一から頑張っていきたい」。決意を新たに、プロの世界を駆け抜ける。【濱本神威】
◆中島大輔(なかしま・だいすけ)2001年(平13)6月4日生まれ。和歌山県日高郡日高川町出身。龍谷大平安では3年で春のセンバツに出場し、ベスト8。青学大では1年秋から外野のレギュラーを獲得し、3年秋の新チームから主将を務めた。昨春に17年ぶりのリーグ優勝を果たし、大学選手権も優勝。不動の1番打者として昨秋も優勝し、春秋連覇を果たした。180センチ、78キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は700万円。



