巨人が中日に勝利し、田中将大投手(36)が史上4人目の日米通算200勝を達成した。6回まで85球を投げ、4安打4奪三振2失点。7回の打席で代打が送られ、1点リードを守り、勝利投手の権利を得て降板。阿部慎之助監督(46)と笑顔でグータッチを交わし、本拠地東京ドームは大歓声が沸き起こった。田中将は「みんなに助けられながら、なんとかリードした状態でマウンドを降りることができてよかったです」と振り返った。

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12月の米ハワイでの優勝旅行中だった。阿部監督はゴルフ場のベンチに腰をかけた。「マー君、あるかもよ。(菅野)智之が抜けて若手を引っ張れるリーダーがいない。うちの投手陣が若い選手が多いから、ちょうどその世代の選手が必要かなと」。獲得に乗り出すことを明言しなかったが、今振り返ればすでに腹は決まっていただろう。

24年は楽天で1軍1試合の登板にとどまり、未勝利に終わっていた。大幅減俸どころか、年俸は1億円を割り込むことも予想できた。「もしもとりにいくなら」と前置きした上で「しっかりした金額を提示する。相手に失礼がないように」とも言った。

08年北京五輪、09年WBCはともに日の丸を背負い戦った。性格も実力も分かっていた。一方で「このままじゃ厳しいんじゃないか。もう1回、自分の投球を再構築できるか。聞く耳があれば、チャンスはあると思う」とも言った。菅野を復活させた久保コーチに“マー改造”を託すプランもイメージしていた。チーム編成は最終的には吉村編成本部長の判断になるが、現場サイドの意向として田中将獲得には前向きだった推測できる。

楽天退団から年越しを待たずに電撃的に巨人移籍が決まった。日米通算200勝まであと3勝での新天地での挑戦。9月30日中日戦でマークした節目の大きな1勝は新しい仲間も待望していた1勝だった。

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