昨年オフに投手から転向した阪神育成の西純矢外野手(24)が、2軍公式戦のホームゲームで攻守にわたって、抜群の存在感を発揮した。

2戦連続の「4番右翼」で先発出場。打っては、右に左に4打数2安打をマーク。2回先頭で左前打、6回先頭でも右前打を放った。背番号120は謙遜しながら「やる気が出るって言ったらちょっとあれですけど…。いいモチベーションで打席に立てる。すごくありがたい」とほおを緩めた。

平田勝男2軍監督(66)は「北川コーチが期待して4番!ってね」と起用に至った背景を説明。北川博敏2軍打撃チーフコーチ(53)は「長打も打てるし、打てば雰囲気が変わる。期待も込めました。しっかり対応できている」と話した。続けて「積極性がなくなったらダメ。難しく考えず、ストライクと思ったらどんどん振っていくことが一番」と24歳の背中を押した。

3回2死一塁の第2打席では、最後は二ゴロに倒れたものの、ホームランかと思えるような左翼越えの特大ファウルも放った。三塁ベースまで踏んだが、ポールの外側に切れてファウル。名残惜しい表情で、三塁付近からダッシュで打席に戻った。指揮官は「大したもんだよ」と評し「ファウルもホームランと勘違いするほど、手応えあったんやろ。素晴らしいね、攻守にわたって」と無我夢中で戦う姿をねぎらった。

守っては、試合終盤の8回1死二塁でレーザービームを披露。オリックス野上の右前打を処理し素早く本塁へ返球。これを受けた捕手・梅野が、二塁走者の窪田をタッチアウトにした。昨季まで投手だった西純は「肩には自信がある方。(送球の)高さも練習通りのことができた」と振り返った。

試合後、居残りで工藤隆人2軍外野守備走塁コーチ(44)と守備練習に汗を流した「外野手・西純」。2軍施設が鳴尾浜から大物(だいもつ)に移転して2年目の春、大器を予感する新芽が芽吹いた。【中島麗】