侍ジャパン森下翔太外野手(25)が、敗戦の中で日本野球の未来へ光を照らした。3回、佐藤輝明内野手(27)の適時二塁打で同点に追いつき、なおも1死二、三塁。ベネズエラの左腕R・スアレスのチェンジアップをすくい上げ、一時勝ち越しの3ランを放った。「自分なりの100%を出そうとした結果が、すごくいい形につながった。やっぱりああいうところで打つことを求められて、このWBCに選ばれたと思うので」とWBC初アーチに胸を張った。
右膝の違和感で負傷交代した鈴木誠也外野手(31)の思いもバットに乗せた。1回の走塁時に負傷した鈴木に代わって、急きょ2回の守備から出場したが、冷静だった。「誠也さんが痛がってる姿を見て、あるんじゃないかなっていうふうには思っていたので、意外と冷静には入った」と心と体は準備万全。「誠也さんも出たいし、結果を残したいっていう思いも絶対あったと思いますけど、そこを自分が代われるように」と強く誓って、最高の結果で示した。
井端弘和監督(50)就任後は、プロ1年目にプロ野球アジアチャンピオンシップのメンバーに選出され、24年のプレミア12、今大会でも招集された。「やっぱりその経験があったからこそ、WBCでも堂々とプレーできたっていうのは絶対つながってると思うので、この経験をまた次の機会にしっかり生かせるように、自分の中でももっともっとレベルアップしていきたいなと思います」と決意。来年のプレミア12、28年のロサンゼルス五輪では、主力として期待がかかる。【久保賢吾】

