元IBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(38=帝拳)が世界前哨戦を判定勝利で飾った。ロベック・カプロイ(29=フィリピン)との132ポンド契約体重10回戦に臨み、3-0(98-92、99-91×2)の大差判定勝ち。タフなサウスポーに対し、スピード感あふれる右ストレート、右ボディーなどで攻め込んだ。ダウンは奪えなかったが、主導権は握り続けた。
現在、WBO世界同級3位と世界戦は射程圏内に入る。4戦ぶりの判定勝ちと連続KOがストップしたことに納得できなかった。相手の左フックを何度か浴びたシーンもあり、尾川は「自分のいいパンチは入っていたが、相手を頑張らせてしまったなと。そこが弱いところ。もっと集中しないといけない。相手の要所のパンチも見えていたし、いろいろ考えた。でも考えてはだめ。全体的にちょっとふがいなく終わった」と気持ちを引き締めた。
前に出てきたカプロイに対し、足を使って動くことを選択したことも反省していた。尾川は「僕のボクシングは相手を下がらせないといけないのに、自分が下がらされてしまった。集中が足りなかった部分もある」と勝った喜びはほぼない様子だ。
今年2月に38歳を迎えた尾川はリング上で「年齢のせいにせずに頑張っていきたい」とも口にし、約400人の応援団から大きな声援を浴びた。しかし控室に戻ると「1戦1戦をちゃんとしないと次はないと言われながらやってきた。こういう試合をやったのでいいかげん、(次が)ない可能性もある」と厳しい表情。言葉を選びながら「(本田明彦)会長も僕の体のことを心配してくれている。こういう試合していると…。20歳代の選手とは違うというのはある。話し合ってみてですけど…どうなるか」とポツリ。
さらに思い詰めた表情で「僕は最後まで帝拳ジムの尾川で終わりたい。チャンスがないから(ジムを)離れることはしたくない。帝拳ジムに誇り持っている。粘り強く話したい。かなわなければ終わりかなと。最後まで帝拳ジムの一員として終わりたいです」と口にしていた。

