<プロボクシング:東洋太平洋スーパーミドル級暫定王座決定戦>◇26日◇東京・後楽園ホール

 東洋太平洋ミドル級10位の清田祐三(24=フラッシュ赤羽)が同スーパーミドル級7位ズルフィカル・ジョイ・アリ(フィジー)に7回終了TKO勝ちし、暫定王座を奪取した。一進一退の展開が続いたが、7回終了後、相手が左拳の負傷を訴えて棄権。清田の初タイトル獲得が決まった。清田の戦績は15勝(13KO)2敗1分け。

 喜びも半分だった。左拳骨折の疑いのある相手の棄権による勝利。清田はリング上で苦笑いを浮かべた。心から喜べない理由もある。挑戦予定だった正規王者パーカーJR.のケガにより、急きょ組まれた暫定王座決定戦。次戦は45日以内に、パーカーJR.と王座統一戦を行う。「倒して勝ったわけではないから」と真の王者を見据え、早くも気持ちを切り替えていた。