演歌歌手岩本公水(43)が8日、秋田・羽後町の実家で田植えを行った。

 デビュー翌年の96年から毎年のように行っている恒例行事。7年前からは地元・高瀬小の授業の一環になり、今年は小5児童14人が参加。保護者や近所の人たちら約200人が田んぼを囲んで、岩本や児童らが汗だくになりながら稲を植える作業を見守った。

 「20年以上も行っていて、毎年、多くの人たちが駆けつけてくれて支えてくれています。こんな幸せな里帰りはありません」。地元ブランド「あきたこまち」ならぬ「公水こまち」と命名し、秋の収穫時期まで、父久栄さん(74)と母英美子さん(67)が、岩本の新曲「雪の絶唱」などを聴かせる“胎教”で、おいしいお米に育てるという。

 今回は初の試みとして、地元の日本酒メーカーに協力をしてもらい、「公水こまち」を使った日本酒を作る。「来年の今ごろには、新しいブランド酒『歌酒 公水(かしゅ こうすい)』ができます。間違いなくすごくおいしい日本酒になる。私の歌とお酒と両方で多くの人を酔わせたい」と楽しみにしていた。

 4日に43歳になったばかり。「1年前から、英語でジャズを歌う練習を始め、2カ月前からはスコップ三味線の練習を始めました。どちらも、7月に都内で行うライブで初披露をします。今は体調も良いし声も良く出て、人生で一番乗っている。この調子で、胸がときめく1年間にしたい」と意欲満々に語った。

 “ときめき”は、仕事だけでなく、恋でもウエルカムだ。先日、友人がお見合い話を持ってきてくれたが、実を結ばなかったという。「歌は生涯続けたいので、それを理解をしてくれる男性を募集中。料理は得意なので、毎日、おいしいお米を炊きますよ」とアピールした。

 故郷で充電をした岩本は来年に25周年イヤーに突入する。「地元の人たちにはいつも助けてもらっている。恩返しのためにも頑張ります」と、故郷の青空の下で飛躍を誓った。