15周年を迎えた人気アニメシリーズ「プリキュア」の映画最新作「映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」(宮本浩史監督)が、シリーズ歴代最高のスタートを切った。

製作・配給の東映は27日、興行収入8億円を記録した17年の前作「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと! 想い出のミルフィーユ」との初日午後3時対比で191・4%を動員したと発表。関係者は、過去24作と比較し「春・秋を通じてもこれまでの『映画プリキュア』シリーズ歴代ナンバー1の大ヒットスタート」と説明した。

また04年の初代「ふたりはプリキュア」から最新作「HUGっと!プリキュア」まで総勢55人のプリキュアが登場する今回の映画が、ギネス世界記録に認定された。東映は英国のギネスワールドレコーズ社に「アニメ映画に登場する最も多いマジカル戦士の数」という新たなカテゴリーでのギネス記録を申請。認定の条件は「魔法を使って戦う、名前と台詞のあるキャラクターが50人登場する」だったが、見事にクリアした。

ギネス世界記録公式認定員の石川佳織氏から認定書を受け取った、東映アニメーション高木勝裕社長は「大変うれしいです。東映アニメーションとして、初の快挙となります。ギネス世界記録はもらった覚えがありませんので大変、光栄に思っております」と喜んだ。

主人公キュアエールこと野乃はな役の引坂理絵は「申請すると聞いた時は、皆さんと同じように「ギネス世界記録!?」という驚きがあって、言葉しか聞いたことないよ…と思っていましたが、このタイミングでプリキュアに関わることができてうれしかったです」と喜んだ。

プリキュア最大の敵・ミデンを演じた宮野真守は「棚からぼた餅! ギネス世界記録に認定された作品に参加できるなんてないことですし! マジカルウォーリアーズっていうんだって、初めて知りました。マジカルウォーリアーズなれるように頑張ります!」と言い、客席を笑わせた。

キュアブラックこと美墨なぎさ役の本名陽子は「社長の口から『長く続けて…。』と、聞けましたので、またどこかでみんなで集まれたらいいね!なんて夢を持ちつつ、目の前のことを一生懸命がんばっていけたらなと思います!」と発言。2年半ぶりに復活した、プリキュア総出演の「プリキュア オールスターズ」の今後に期待した。