NHKは5日、佐賀放送局の湧川高史局長(59)が、職員の服務規定に反する不適切な行為があったとして、更迭した。

局長の職を解き、NHK放送センター(東京)の人事局付けとした。

また、今回の異動に先立ち、同局長には出勤停止14日間の懲戒処分が科せられた。

同局広報局は、服務規定違反の内容について「プライバシーに関わることなので、お答えできない」とし、「業務に関わる問題ではない」と説明した。

しかし、関係者によると、湧川局長は訪れた保養施設で酒に酔い、NHKの女性スタッフが入浴していた風呂に侵入したという。

湧川局長は、経営企画局の副部長時代、国会などで籾井勝人前会長に答弁の紙を渡す役割を担った。その後、秘書室長を経て、16年4月から佐賀放送局長を務めていた。