コロナ禍で売り上げ減が続いている日本酒を盛り上げるために、酒造会社を舞台にした短編映画「酒造のむすめ」が制作されることが25日、分かった。

創業270年の老舗酒造に1人娘として生まれた女性の運命を描いたヒューマンラブストーリー。TikTokでブレークし、マイケル・ジャクソンのものまねタレントとして注目されているダンサーのマイケル・ジャクトンらが出演する。

政府は、コロナ禍で伸び悩んでいる全国の日本酒や本格焼酎、泡盛のメーカー約800社を「輸出産地」に選定し、海外の販路拡大などで支援することを決めている。関係者は「03年に農林水産物や食品輸出を5兆円の拡大する目標を掲げているが、その中で海外でも人気の高い日本酒をけん引役にしたいようです。とにかくプロモーションをしっかりすれば輸出量は大きく伸びるはずです」と解説する。25年の日本酒の輸出目標を20年比で2・5倍に当たる600億円と設定、中でもアジアや米国の和食レストラン、さらにはスーパーなどへと消費拡大を図ろうとしている。

そんな流れの中、今夏開催される予定の「TOKYO SAKE FESTIVAK2021」の実行委委員会などが中心となって制作されることになったのが今回の短編映画だ。制作関係者は「日本の酒造りを描きながら日本酒の魅力を映像を通してアピールしたい」と意欲を見せる。さらに、映画と同時にスマホゲームで展開中の「萌酒ボックス」も制作する。

クランクインは大阪・京丹後市で6月10日の予定。8月には完成し、東京・秋葉原で開催予定の「TOKYO SAKE FESTIVAK2021」で公開される予定。

また、作品のオープニングや、エンディング、さらに結婚パーティーへの参加希望者と、スマホゲーム「萌酒ボックス」のキャラクター募集も行っている。

詳細はhttps://www.passwordcorporation.com