寺田心(13)が1日、都内で行われた主演映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」(三池崇史監督、8月13日公開)のイベントで、05年の「妖怪大戦争」で主演した神木隆之介(28)から、平成から令和に継がれる作品のバトンタッチを受けた。

寺田は、数奇な運命に導かれ世界の存亡をかけた戦いに挑む渡辺ケイを演じる。役作りの一環で、神木が出演した前作を見たといい「神木さんに自分を投影して、引き込まれていきましたね。神木さんの絶妙なお芝居…すごいなと思った」と感想を口にした。一方、神木は「(05年の)撮影当時、何も考えられていなかったので。(撮影が)CGの時も勝手に自分なりの想像で(演技)していた。(演じた当時の年齢は)心くんと同じくらいの小学校5年。その方に、そう言ってもらえるとうれしい」と喜んだ。

また神木が、16年の時を超えて新作に出演していることを、三池崇史監督が壇上から発表した。神木は俳優人生で初めての教師役で、05年版で自身が演じた稲生タダシ最大の敵だった、悪霊軍団の加藤保憲と同じ名前の、加藤先生を演じる。神木は「10年以上たって、かかわらせていただいた。前回の僕の敵は、豊川悦司さんが演じた加藤。ゆかりのある名前で、うれしかった」と喜んだ。

寺田は神木との共演について「うれしかった。憧れでもある前作を意識し、負けないように頑張らなきゃと思った。どうしたらいいか聞いたら『そのままでいい…僕でいいんだ』と」と神木に相談したと明かした。神木は「心くんに『前回、どういう思いで演じていましたか?』と聞かれ、ヤバい(当時、自分は)考えてねぇって…。真剣に聞いてきてくれているしな…何も考えていなかったのが、いいところもあったかなと思って『目の前で起きたことを(感じて役として)生きれば』と言った」と振り返った。その上で「『ありがとうございます』と…。当時の僕と言葉が違い、本当にしっかりした方だなと思った」と寺田を褒めた。