19年6月に発覚した宮迫博之(51)の闇営業問題以来、コンビでの活動を休止していたお笑いコンビ、雨上がり決死隊が17日、解散を発表した。

宮迫と蛍原徹(53)がABEMAなどで「アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会」を配信し経緯を説明。解散は「宮迫がYouTubeを始めた頃から価値観、方向性のズレが大きくなってきた」という蛍原から4月に申し入れ、宮迫が「何とかならないかと言ったけど、これ以上しんどい思いをさせるわけにいかない」と了承したことを明かした。

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宮迫と蛍原は吉本興業公式YouTubeチャンネルとABEMAで配信された特番で、スーツ姿で並び立った。宮迫は冒頭「2年ぶり…ヤバいです。どんな顔して出てきたらいいのかなと。ご迷惑をおかけした皆さん、すみませんでした」と涙を浮かべた。対照的に蛍原は冷静に「雨上がり決死隊、コンビを結成して32年、本日をもって解散いたします」と報告。「気持ちがちょっとずつズレてきたかな、という気がします」と話した。

解散は蛍原から4月に切り出した。宮迫はコンビ活動休止中の昨年1月29日に公式YouTube「宮迫ですッ」を開設。140万人以上が登録する人気ユーチューバーとなっているが、蛍原は「しっかり反省した後は、舞台からちょっとずつ地道にいけたらいいと思ってました。年明けてYouTubeやると聞いて、その時期にやるってこと自体が疑問でした。一番疑問やったのが始めた時期」と告白。「『雨上がり決死隊』という屋号を外した方がスッキリすると思った」と振り返った。

宮迫は「細かい気持ちを伝えれてなかった。おとなしく反省してたら良かったのかもしれないけど、一番アカンことを考えてしまって。『消えてしまった方がいいのかな』とか。説明できないまま始めてしまったのは、完全な僕のミス」と認めた。

テレビ朝日系の冠番組「雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!」(木曜午後11時15分)は番組名を「アメトーーク!」に変更して、蛍原がMCのまま継続することも発表された。蛍原は降板を申し入れようとしたが、宮迫が「若手が目標にしている番組だから」と説得したという。

節目のこの日もアメトーークのセットが舞台。ただ2人の温度差は明白で、宮迫は「熟年離婚。蛍原さんは(鈴木)保奈美さん」とギャグで例え、「雨上がり決死隊は終わるけど俺は諦めていない」とコンビ復活に執念を見せたが、蛍原は「解散ということはぼくが決めたことなんで」と、未練は見せなかった。

最後は宮迫が「32年間、ありがとう!」と、名物だったドロップキックで蛍原を吹っ飛ばし、蛍原は「本当にありがとう」と締めた。19年7月19日に宮迫が吉本興業から契約解消されてから760日。雨上がり決死隊の名前を残して別々に活動してきたが、宮迫の望む復活はかなわなかった。