サザンオールスターズ桑田佳祐(66)が、21日放送のNHK報道番組「クローズアップ現代」(月~水曜午後7時30分)に初出演した。

桑子真帆アナウンサーが聞き手となっての独占インタビュー。冒頭、会場のロック喫茶に桑子アナが入ると、桑田は気付かぬふりでアコースティックギターを鳴らし「朝起きたら、女の態度が変わってた」と“洗礼”。桑子アナは「あはは、すいません。おじゃまいたします」とあいさつし、桑田も「すいません」と照れながら応じた。

桑田は先月23日、佐野元春(66)世良公則(66)Char(66)野口五郎(66)の同級生4人をゲストに迎えたチャリティー・ソング「時代遅れのRock’n’Roll Band」をリリース。この日の放送で、桑子アナから「かっこいいし、すてきだし、楽しそうだし、本当に幸せな気持ちになりましたし、それだけじゃなくて、いろんなものを感じていて」と言われた桑田は、「時代遅れはわれわれの年齢のこともありますし。最先端じゃございません。(歌詞の)『No More No War』、そういう表現というのは古いよ、おじさん、と言われるかな、言われてもいいか、と思って」とコメント。

その歌詞を書くことに迷いや止まってしまうことはなかったか、との桑子アナの問いに桑田は、「あんまりなかったですね。コロナのこととか、ウクライナのこととか、安全保障に対する危機感というものが高まっている、これは皆さんの今の空気感だと思うんですけど。今、音楽界でそういう動きが目立ってあまりなかったり、あるんでしょうけど聞こえてこなかった」と、混迷を極める今の世の中に向けて作った曲に込めた思いを語った。

桑子アナが「こう言う時って、みなさん静かになりがち」と言うと、桑田は「何か音楽人として意思表明しないと…音楽でね…いけないタイミングかな。音楽人としての本能的なモノだと思うんですけど。直感的な」と、決意のタイミングだったことを明かした。