お笑い芸人のにしおかすみこ(48)が21日、都内で、著書「ポンコツ一家」(講談社)の発売記念会見を行った。

同著は、カルチャー誌「FRaU」ウェブ版で連載した自身と介護の物語。認知症の母親、酔っぱらいの父親、ダウン症の姉、一発屋の自分という家族の生活を描き、書籍化した。

「にしおか~すみこだよっ!」「どこのどいつだ~い?」「あたしだよっ!」といった名ゼリフとSM女王姿で話題となってから約15年。ショートカットで柔らかい笑顔で、むちを手に持って登場したにしおかは「まず最初にいいですか」と断りを入れて、往年の女王様ネタを披露。「あ~~! にしおか~すみこだよっ! 『ポンコツ一家』という本を書いて、浮かれている2007年くらいにはやった一発屋っていうのはどこのどいつだ~い? あたしだよっ!」と決めて笑いを誘った。

フォトセッションでは、カメラマン1人1人の撮影時に「あ~~~!」とさけんでポーズを決める神対応ぶりをみせた。「すごくほっとしています。連載から始まったので、連載から読んでくださっている方々とかたくさんの方々に支えられてたどり着いた。感謝しても仕切れない」と著書の刊行に際しての思いを明かし「この本で、たくさんの方に笑っていただいて、疲れている方の癒やしになればと思います」とした。

早くも重版がかかるなど、爆売れの期待もかかる。印税の使い道を問われると、「母がどうしてもダメなときに(介護)施設という選択肢があるといいな。貯金したいって思っています」と堅実な姿勢を示した。

芸人仲間から連絡はあったかとの質問には「あまり社交的ではないので…」といいつつ「あ、でも波田陽区くんが連絡くれてめちゃくちゃうれしかったです。(内容は)忘れました(笑い)。温かい言葉をくれた気がします」と振り返った。