本木雅弘(57)が11月11日放送のテレビ朝日系ドラマスペシャル「友情~平尾誠二と山中伸弥『最後の一年』~」(午後9時)に主演し、日本ラグビー界の発展に尽力した“ミスター・ラグビー”こと平尾誠二さんを演じることが19日、分かった。体重を10キロ落とし、並々ならぬ思いで挑んでいる。

16年に他界した元ラグビー選手の平尾さんと、「ヒトiPS細胞」の研究で12年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授の知られざる友情物語。本木と初共演の滝藤賢一(46)が山中教授を演じる。山中教授、平尾さんと惠子夫人による同名共著を原作にドラマ化した。

平尾と山中は、2010年に行われた雑誌の対談をきっかけに意気投合。40半ばを過ぎてお互いを親友と呼べる関係になる。分野を越えて友情を育むが、のちに平尾がガン宣告を受けることに。病と闘う平尾、寄り添い続けた山中、2人を見守る家族の最後の1年を描く。

本木が民放ドラマに出演するのは約10年ぶり。平尾さんを演じることに畏れ多さを感じ「正直なかなか覚悟がつかないままクランクインを迎えました」と明かす。撮影初日に平尾さんゆかりの神戸・灘浜グラウンドに立つと「この作品に命が宿り始めた実感が沸きました」。

平尾さんについては「山中さんとの交流の中で生まれた親愛ともいう友情を受けて、平尾さんは病を前にしても自然体を心がけ、最後まで魂を磨き続けて、その輝きを全うした方」といい、「内面のたくましさをにじませられたらという思いで演じました」。滝藤との共演についても「山中さんが平尾さんに誠心誠意の伴走を繰り広げたのと同じく、自分にとっても滝藤さんの静かな包容力が響き伝わり、平尾さんを演じる中で大きな支えになりました」と感謝した。

本木を「憧れの俳優」と語る滝藤は、撮影中に10キロ減量した本木の姿に「絶句しました。本木さんの平尾誠二さんにかける思いは壮絶でした」。また「これだけの俳優さんでも、苦しみながら、迷いながら、平尾誠二という1人の人間を作っていく。その様を間近で見せていただき、感慨深く、とても刺激を受けました」と振り返った。山中教授とも対面し「テレビで拝見していると、厳しい表情をしていらっしゃることが多い印象でしたので、ドキドキしましたが、目の前にいらした山中さんは、とても穏やかで謙虚な方で感動しました」と語った。

開催中のラグビーW杯フランス大会の盛り上がりにも期待し「山中さんと平尾さんの思いを皆さんで共有し、日本ラグビーが、より広く深く愛されていくことを心より願っています」と本木。滝藤も「多くの子供たちがラグビーを好きになり、始めてくれたら最高ですね。この作品が、その後押しをできたらうれしいです」と話している。