23年に28歳の若さで脳腫瘍で亡くなった、元プロ野球阪神外野手の横田慎太郎さんの生涯を描いた、松谷鷹也(31)と鈴木京香(57)のダブル主演映画「栄光のバックホーム」(秋山純監督、11月28日公開)の本ポスタービジュアルが9日、解禁された。

阪神が7日に甲子園球場で広島に2-0で勝ち、2年ぶり7度目、2リーグ制になって史上最速の優勝を果たしたばかりの中、10月27日に開幕する第38回東京国際映画祭の、ガラ・セレクション部門への出品も決定した。

本ポスタービジュアルは、闘病生活を送る横田さんを演じる松谷に寄り添う、母・まなみさんを演じる鈴木の表情が印象的な1枚となった。悲しみのなかでも笑顔を絶やさない、息子を信じる強さと優しさがにじみ出る中「全ての横田慎太郎に捧ぐ」という力強いキャッチコピーが目を引く。

また、本予告映像も解禁された。映像は「慎太郎、あんたの人生、奇跡だったよ…!」と横田さんの生涯をたたえる母・まなみさんのセリフから始まる。若きホープとして活躍を期待されるも、突如、脳腫瘍が彼を襲い、突然の出来事にもがき苦しみ「野球してぇよ…!」と痛烈な心の叫びがあふれ出す横田さんを、まなみさんが優しく抱きしめる。そして、懸命に病気に立ち向かう彼の背中をそっと押すかのように、横田さんの登場曲で、闘病中にも愛聴した主題歌、ゆずの「栄光の架橋」がエモーショナルに響き渡る。同曲は、阪神が18年ぶりのリーグ優勝を決めた23年9月に、甲子園球場で4万人の観客が横田さんに向けて大合唱した経緯がある。

本予告映像のラストは、引退試合となった19年9月26日の2軍ソフトバンク戦(鳴尾浜)で、横田さんが中堅から本塁へ走者を刺した“奇跡のバックホーム”を、松谷が演じたシーンで締めくくられた。劇中で松谷が使っているグローブは、横田さん本人から譲り受けたもの。松谷も元高校球児で、ともにプロ野球選手の父親をもつ共通点があり、親交を深めていた松谷だからこそ体現可能な横田さんの思いを乗せた“奇跡のバックホーム”の完全再現に注目だ。

出演陣には、豪華な顔ぶれがそろった。松谷が演じる横田さんの姉真子さんを山崎紘菜(31)、鈴木が演じる母まなみさんとともに支えた、元プロ野球選手の父真之さんを高橋克典(60)が演じる。また、阪神のレジェンド、現役コーチ、スタッフ、OBも、豪華な俳優陣が演じる。“ミスタータイガース”掛布雅之さんを古田新太(59)金本知憲さんを加藤雅也(62)平田勝男2軍監督を大森南朋(53)が演じる。横田さんと交流が深かった川藤幸三さんを柄本明(76)が演じる。阪神時代の先輩・北條史也内野手(現三菱重工West)を劇団EXILE前田拳太郎(26)田中秀太スカウト(現1軍内野守備走塁コーチ)を萩原聖人(54)が、それぞれ演じる。

横田さんの思い人・小笠原千沙さんを伊原六花(26)スポーツ紙の野球担当・遠藤記者を超特急の草川拓弥(30)土屋明洋トレーナーを上地雄輔(46)が演じる。大阪の大学病院の主治医・鍵山博久さんを小澤征悦(51)鹿児島の隣人・澤居修さんを平泉成(81)神戸の大学病院の主治医・沼田徹さんを田中健(74)神戸のホスピスでの担当医師・門倉勉さんを佐藤浩市(64)が演じる。嘉島陸(26)小貫莉奈(24)長内映里香(35)長江健次(61)ふとがね金太(69)も出演する。

東京国際映画祭ガラ・セレクション部門は、世界の映画祭で注目された話題作や邦画の最新作などを上映する。