「冠状病源」とは、新型コロナウイルスの端緒となった中国語表記です。医療現場の医師は、この病源をどう見たでしょう?感染症に詳しい、河北総合病院(東京)血液内科副部長の若杉恵介氏(48)に、コロナ禍のこれまでを振り返ってもらった。



連載一覧

(34)ウイルスの「正しい恐れ方」

(33)注目は季節性コロナの動向

(32)波は去ったが…注意は必要

(31)東京で死者少ないのは不思議

(30)米国のCDCはなぜ最強?

(29)インフルエンザはどこへ?

(28)6~7割が免疫持てば収束

(27)隔離の意義・効果はやや疑問

(26)全身管理が最も大事な治療

(25)吸入ステロイド一部が効果的

(24)候補出るも特効薬にはならず

(23)専門病院の声も運用難しい

(22)日本の専門医は1500人

(21)個室隔離・安静が基本対応

(20)都市閉鎖で感染減る証明ない

(19)開発中ワクチンにやや懐疑的

(18)現場でやや不評の抗原検査

(17)完璧な感染予防対策はない

(16)現場悩ます「発熱外来」要請

(15)PCR自動化機器は財政圧迫

(14)マスク不要は一概に言えない

(13)残ってしまった感染の再拡大

(12)「間」のない第2波にがく然

(11)政治がネーミングに影響?

(10)コロナ国内感染は1月下旬

(9)3密の極致だったクルーズ船

(8)中国からの帰国者に陽性反応

(7)対策費高騰に対応できず

(6)インフル感染最悪のパターン

(5)新型特徴は従来とほぼ同じ

(4)数回の感染経て免疫を構築

(3)DNA、RNAウイルス

(2)ウイルスは生物ではない

(1)そもそもコロナウイルスとは?


◆若杉恵介(わかすぎ・けいすけ)1971年(昭46)東京都生まれ。96年、東京医科大学医学部卒。病理診断学を研さん後、臨床医として血液内科・院内感染対策・総合診療に従事。各病院で院内感染管理医師を務める。今年3月から現職の河北総合病院血液内科副部長。趣味は喫茶店巡りと古文書収集。特技はデジタル機器修理。