今季から奈良県初のJリーグクラブとしてJ3に臨む奈良クラブが16日、奈良・三郷町で全体練習をスタートさせた。
JFL8年目だった昨季、優勝で悲願のJリーグ昇格を実現させていた。
取材に応じた浜田満社長(47)は「最終的に、J1にいかないといけない」と中長期的ビジョンを示しつつ、まずは「3年以内にJ2への昇格」を目標に掲げた。
この日午前の練習では、早くもミニゲームで汗を流した。元日本代表DFの都並敏史さんを父に持つ、DF優太(30)は「緊張感のある中での練習だった」と感想を述べ、父とは「この年齢になっても、Jリーグの舞台に立てるのは、自分1人ではできなかったこと」という思いを共有しているという。
都並は奈良クラブでは在籍5年目。18年までの5年間はJ3のAC長野パルセイロでプレーしていた。今季の目標は「Jリーグは1年目なので謙虚に、個人としては野心を持って毎日、プレーしたい」と抱負を語った。
就任3年目のスペイン人、フリアン・マリン・バサロ監督(33)は、今季について「まずはJ3残留」と堅実な目標を立て「積極的に攻撃を仕かける、奈良クラブのサッカーを確立させたい」と誓った。
今季は新練習拠点「ナラディーア」が完成した。奈良学園大信貴山グラウンド跡地を買い取り、コートは人工芝ながらクラブハウスや合宿所、寮などを完備。奈良の象徴「シカ」(ディア)などから命名された新施設は、今後は一般にも貸し出しを行い、クラブの収益を確保していく。
記念すべきJ3開幕戦は3月4日か5日に、J1の経験もある松本山雅FCとホームで対戦する。
◆奈良クラブ 奈良市を中心に県全体をホームタウンとするJクラブ。91年に「都南クラブ」として創設され、97年に奈良県リーグ1部に昇格、08年「奈良クラブ」に改名。14年にJリーグ準加盟クラブに承認され、14年に関西リーグ1部などで優勝し、15年からJFL参戦。19年12月には入場者数の水増しが発覚し、リーグから罰金などの処分を受けた。



