レアル・マドリードが、パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペ(25)の獲得に向けて、資金面で準備万端であるとスペイン紙アスが17日に報じた。
エムバペが今週、パリSGのアルケライフィ会長に対して今季終了後に退団する意向を伝えたことで、Rマドリード移籍に向けた動きが強まっている。同紙によると、実際に契約を結ぶ場合は期間が5年となり、その間にかかる年俸と契約ボーナスの合計は約5億ユーロ(約800億円)に上るという。
しかし、Rマドリードには支払えるだけの資金が十分あるとのこと。昨年公表された会計によると、流動資産(短期間で現金化できる資産)が1億2800万ユーロ(204億8000万円)あり、必要に応じて2億6500万ユーロ(424億4000万円)の融資を受けられる状態になっているという。
さらにはトップチームの人件費(選手、監督、コーチ等)のコストカットも実現している。昨季は4億490万ユーロ(約647億8400万円)かかっていたところ、シーズン終了後に税込み年俸3000万ユーロ(約48億円)のベンゼマやアザールらが退団したことで、今季は7840万ユーロ(124億8000万円)減の3億2650万ユーロ(522億4000万円)となっている。
これに伴い、従業員を1000人以上も抱えるクラブ全体の人件費削減にも成功。「総人件費が総収入の70%を超えてはいけない」という、ECA(欧州クラブ協会)の各クラブに対する経済面の健全性を測るバロメーターを大きく下回っている。
昨季は総収入が7億1200万ユーロ(1139億2000万円)に対し、人件費が5億1900万ユーロ(830億4000万円)と、ECA基準を上回る72%だった。直近に承認された決算でも、総収入が17%増の8億4300万ユーロ(1348億8000万円)に対し、人件費が4億5200万ユーロ(723億2000万円)と54%まで下回った。
また、現在改修中のスタジアム運営による収入も大きく寄与しそうだ。現在が1億5000万ユーロ(240億500万円)であるのに対し、完成後は3億1700万ユーロ(507億2000万円)へ1億6700万ユーロ(267億2000万円)も増加する見込み。同紙はこれらの要素を踏まえ、Rマドリードがエムバペ獲得に向けて資金面で問題ないと伝えている。(高橋智行通信員)

