リオデジャネイロ五輪銅メダリストで世界ランキング3位の奥原希望(26=太陽ホールディングス)が、同9位の何氷嬌(中国)に21-13、13-21、14-21の逆転負けで、4強進出を逃した。

試合後に天井を見つめた奥原は、「自分が5年間やってきたことの答え合わせが終わった」と振り返った。19年にプロ転向し、東京五輪に向けて練習に打ち込んできた。金メダルへの夢が絶たれ、涙を浮かべながら、「やっぱり五輪は楽しむことが難しい舞台だった。でもこの舞台に立てて幸せ。たくさんの方に感謝しながら、次に向けての1歩を進めたい」と前を向いた。

前日の試合後に「左利きの選手なので、そこへの対策も練りながら、覚悟を持って調整したい」と話していた奥原。持ち味のフットワークで相手の決め球を拾い、鋭く打ち込んで第1ゲームを先取した。しかしサウスポーが繰り出す角度のあるクロスに手を焼き、今大会初めてゲームを落とすと、最終ゲームの序盤は優位に進めたが中盤に追い付かれ、突き放された。

世界ランキング5位の山口茜(24=再春館製薬所)はこの日午後4時45分、リオデジャネイロ五輪銀メダルのプサルラ(インド)と対戦する。