開幕投手が決定的な山本由伸投手が24日の強化試合・楽天戦に先発する。28日の1次リーグ初戦、ドミニカ共和国戦まで中3日のマウンドで最終調整。「大会が始まると外国人が相手になるので、そういうのを想定して投げられたら」と“五輪仕様”を想定。予定されている2イニングで仕上げる。

国際大会への心構えも強調した。「いつも通りでいることというか、状況に変化があると思うので、いつも通りを忘れずに落ち着いていけたらと思います」と再確認。レギュラーシーズンと同じ2日連続のブルペン入りで、この日は甲斐を相手に15球を投げ込んだ。「とにかく金メダルを取れるように準備をしていけたらと思います」と明確な目標に向かって腕を振る。

稲葉監督は「一昨日(21日)、4戦目まで伝えました」と明かした。31日の1次リーグ2戦目のメキシコ戦は森下が決定的。変則方式の決勝トーナメントに入り、8月1日、または同2日に行われる3戦目は田中将、同2~4日の4戦目は大野雄が有力だ。ただ、3連勝で進んだ場合の4戦目は4日の準決勝となり、中6日で開幕投手の山本がメダル確定の先発マウンドに臨む見込みだ。4日間の事前合宿の全体練習を終え、強化試合に進む。徐々に緊張感が増してきた。【為田聡史】