日本が延長タイブレークの末、米国に劇的なサヨナラ勝ちを決めた。4日の準決勝で韓国と対戦する。

10回表をこの回から登板した栗林(広島)が無失点でしのぐと、その裏、無死一、二塁から代打栗原(ソフトバンク)が1球で送りバントを成功させ、続く甲斐(ソフトバンク)が右越えにサヨナラ打を放った。

3回に吉田正、柳田の適時打で先制。主導権を握ったかに見えたが、先発の田中将が直後の4回に米国打線に攻略され、4回途中3失点でKOされた。

4回に坂本の適時打で同点としたが、直後の5回、3番手の青柳が4番のカサスに痛恨の勝ち越し3ランを被弾。5回に鈴木誠のソロ、菊池涼の適時打で2点を返したが、継投の前にあと1点が遠かった。

それでも1点を追う土壇場の9回1死一、三塁から柳田の内野ゴロで同点とした。試合は延長タイブレークに突入し、見事に勝利を収めた。

先発の田中将が4回途中でマウンドを降りる厳しい展開を、粘り強くひっくり返した。

▽甲斐(10回のサヨナラ打について)「いろいろ考えられる状況だったので、頭を整理して、稲葉監督の話を聞いて、打席にはしっかりと頭を整理した状態で入れた。外野手が内野に1人、入っている状況だったので、打席に入ってしっかり初球から振り抜こうという結果がああいう形になった」

◆タイブレーク 野球やソフトボールで、早期決着を目指して延長戦で人為的に走者を置く特別ルール。今大会では10回以降に実施。無死一、二塁から攻撃を始める。打順は9回終了時点から引き継ぎ、先頭打者の直前2人が走者となる。

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